ヒューム管日本工業規格 JIS A 5372 準拠

概要

ヒューム管は主に下水道事業、かんがい事業、一般土木、宅地造成などに使用されており、特に下水道においては主要管材として数多く利用されています。

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特長

高品質・高強度

管理された工場で製造されるため、高品質で高強度です。

安全性

剛性管のため、変形(たわみ)がほとんど発生しません。また、地震による地盤の液状化に対しても、見かけ比重が大きいため浮力に抵抗でき、変位の心配がありません。

環境・経済性

ヒューム管は国内で自給できるセメント、砂利、砂等を原材料としており、製造工場も全国にあるため、安定供給が可能な価格変動の少ない管材です。

また、撤去したヒューム管はコンクリート用骨材や道路の路盤材として再利用できるため、環境に優しい製品です。

製品規格

ヒューム管(B形管)

ヒューム管(NC形管)

集水管(B形管)

よくある質問

1.ヒューム管とは何ですか

コンクリートの締め固めに遠心力を応用して成形された鉄筋コンクリート管で、1910年にオーストラリアのヒューム氏によって発明されました。わが国において製造販売されたのは1925年で、すでに100年近くの歴史をもっています。

2.遠心力の利点は何ですか

コンクリートの締め固め時の遠心力は、重力の25倍から40倍で、コンクリート中の水分がしぼり出され、水セメント比は30%以下の緻密で堅固なコンクリートになり、同一配合の振動締め固めコンクリートよりも約30%強度が増加します。

3.外圧管・内圧管・推進管の違いはなんですか

①外圧管とは、地面に溝を掘り管を埋設して土を埋め戻したり(溝型埋設)、又は地面の上に管を設置しその上に土を盛り上げたりして(突出型埋設)、管の外面からの力(荷重~外圧と呼びます)に対して耐えるように設計されている管です。


②内圧管とは、農業用水などの送水に用いるパイプラインに代表されるように、ある一定期間は管の内部が満水状態にあり、かつ数m以上の水頭差(水による内部からの圧力で内圧といいます)が生じるような場所に使用する管で、主に満水による内圧と埋め戻し土による外圧に対して耐えるように設計されている管です。


③推進管とは、地面に管や機械を降ろす穴(発進立坑)と次の発進立坑を兼ねた穴(到達立坑)を設け、発進立坑から様々な工法で地中に管を押し込み、到達立坑に向かって管を連続して押し込んでいくのに用いる管である。推進工法に適するように外圧管や内圧管に比べて管厚が厚くなっており、管端部には鋼製の接続具が装着されている。わが国でヒューム管による最初の推進工事は、昭和23年10月に大阪市でΦ600が7mである。

4.1種と2種の違いは何ですか

管の外圧強さによって1種と2種に区別されており、厚さは変えずコンクリート強度と鉄筋量が異なります。2種のほうが外圧強さが大きいため、1種よりも過酷な埋設条件に対応できます。2種の形状及び寸法は1種と同じですが、外圧強さの倍率は、外圧管で約1.4~1.6倍、推進管Φ700以下で約1.5倍、推進管Φ800以上で約2倍高くなっています。

5.1種と2種の使い分けはどのようにしますか

①埋設方法が溝型(地面に溝を掘る)か突出型(地面の上に設置)かを確認します。溝形でも広い溝の場合や他の条件によっては、突出型となる場合があります。


②埋め戻し土の種類が砂質か粘性かを確認します。


③下水道工事では矢板の影響を考慮するかどうかも確認します。


④自動車荷重の大きさと管の土被りを確認します。


⑤(社)日本道路協会「道路土工ーカルバート工指針」の参考資料又は全国ヒューム管協会「ヒューム管設計施工要覧」に示される基礎形状選定図から1種と2種並びに基礎形状を選びます。


⑥地域によって若干の差はありますが、1種の90度固定、1種の180度固定、2種の90度固定、2種の180度固定の順に強度と材工単価が高くなります。

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