大型多分割ボックスカルバート

概要

大断面暗渠の建設を大幅に工期短縮します!


近年、施工現場での省力化、工期短縮の強い要望により、従来現場打ちで施工されていた大断面の構造物についても、プレキャストボックスカルバートが多数採用されています。


プレキャストボックスカルバートの大型化に当たっては、道路交通法によって搬送上の制約を受けるため、いくつかのブロックに分割する必要があります。


当社は工場で分割して製造したブロックを現場に搬送し、組み立て接合し、施工する方法の研究を行い、多くの実績を上げています。

設計条件

荷重
:  T-245(1輪100kN)
設計基準強度
:  f’ck=40N/mm2以上を標準とする
地下水
:  考慮しない(考慮する場合は別途設計となる)
埋戻し土
:  砂質土 γt=18 kN/m3 または同等の埋戻し土
土被り
:  100型(D=0.00~1.00m),300型(D=1.01~3.00m)
常時設計手法
:  許容応力度設計法
地震時設計手法
:  限界状態設計法

※地震時の性能照査には、基盤面までの土質柱状図が必要となります。

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特長

安全性、経済性

部材をプレストレストコンクリート構造又はプレストレスト鉄筋コンクリート構造とすることで、耐荷性、耐久性などの安全性と、経済性を併せ持った構造物が構築できます。

接合部の安全性

分割されたブロックの接合をPC鋼材により剛接合します。

連続性、止水性

縦方向はPC鋼棒による縦締め連結を行い、連続性と止水性を確保します。

多様性

現場条件に合わせた平面視平行四辺形のボックスカルバートにも対応します。また、ご要望により現場の土質条件に合わせた耐震設計も行います。

製品規格

製品組立図

参考図:4分割の例

製品組立図

断面寸法

下記断面寸法表は、一般公道を運搬できる限度で分割した場合の寸法です。下記表の呼び寸法以外で、質量、寸法が制限値を超える場合には、製品分割方法を別途検討します。

荷重:T-245 地下水:考慮しない

断面寸法

注1) ※1:L は呼び長さであり、製品の実長は目地幅(5mm)を考慮した長さ(L -5mm)とします。呼び長さ L については、1500mmの他、1100mm、1000mmの製造も可能です。

注2) 100型、300型ともにコンクリートの設計基準強度は40N/mm2以上を標準としています。

注3) 平面視 平行四辺形のボックスカルバートについては、斜角の限度と部材厚を現場条件により別途検討致します。

設計事例


断面寸法6000×4400

断面寸法6000×4400

断面寸法4000×4000

断面寸法7000×2100

断面寸法5200×2200

断面寸法9250×9000

断面寸法(4000+4000)×3700

断面寸法4700×3400

断面寸法4000×4000

断面寸法4000×3700

プレキャスト大型構造物への適用