地盤置換工法コロンブス+工法

コロンブス+工法

本工法は、発泡樹脂を用いた土木分野の軽量盛土工法、土圧軽減工法、軟弱地盤の構造物沈下対策工法、凍害対策法、地すべり地区の排水工法として開発してきた工法を基に、用途を建築物基礎地盤へと拡げ技術開発をしたものであり、地表面を掘削し軽量地盤を基礎下等に敷設することによって、振動遮断性能を高め住環境の改善を図ることのほか、地表面の土を排土して軽量地盤と置換えることによって表層地盤の重量を軽減するものである。
なお、施工の面においては、施工環境の配慮、型枠工事の合理化、地盤との間の断熱効果も可能である。

特長

01.〔不同沈下に〕

建物の重さから、地盤の支持力を差し引いた分の土を撤去し、そのあとへ《ジオフォーム》を敷設します。
地盤への荷重が大幅に軽減されるうえに、あらかじめ調査によって荷重の偏りを確認し、均等な状態になるように調整して施工しますので、不同沈下の防止にはきわめて有効です。
支持層が深く杭が長くなる地盤ほどコスト・メリットが出ます。

02.〔振動に〕

地盤を伝わってくる振動や衝撃を《ジオフォーム》が吸収します。
さらに基礎のコンクリートでもやわらげる為、建物に伝わる振動や衝撃が大幅に軽減されます。
交通や、工場の機械などの環境振動に対しても顕著な効果があります。

03.〔地震に〕

従来の基礎が、地盤からの振動を建物にほとんど伝えてしまい、地震などの被害を大きくしてしまうのに対し、《ジオフォーム》とベタ基礎で振動を大幅に吸収・緩和する地盤置換工法[コロンブス+]は、一般の基礎に比べ揺れが大幅に減少します。
その免震効果は、地震観測記録や、地震の被災地で実施している聞き取り調査でも実証されています。
さらに、地盤置換工法[コロンブス+]は、《ジオフォーム》と排水材によって液状化時の地中埋設物などを浮き上げる過剰間隙水圧を消散させます。

04.〔遺跡に〕

事前に存在を確認することが困難な遺跡が土工事の途中で発見されると、工事を中断しなければならないばかりか、長期間にわたって再開できなくなる場合もあります。
地表近くの地盤を《ジオフォーム》に置き換える[コロンブス+]は、そうした遺跡発見に伴うリスクを回避できます。

05.〔環境に〕

『北海道率北方建築総合研究所』が行った実験などによって、地盤置換工法[コロンブス+]が「道内の多くの地域で、十分な凍上防止効果を有する」「一般の基礎断熱に比べて、床下の熱損失がほぼ半減する」ことが明らかになっています。
熱損失の抑制は、すなわちCO2削減であり、地盤置換工法[コロンブス+]は、土地・建物という財産を守るだけでなく、地球環境を守る工法でもあるのです。

施工手順

コロンブス+工法の施工手順

           

敷設は、現場ごとに作成した割付図に従って行われます。

逆ベタ式断面イメージ図

適用範囲

取得番号 適用範囲 地盤強度
建設技術審査証明
(BL 審査証明-054)
建物重量67kN/㎡以内の建物
(木造~RC3階・鉄骨4階建て程度)
※N値=0でも対応可能