土木用プレボーリング杭工法COPITA型プレボーリング杭工法
COPITA型プレボーリング杭工法
杭径+100mmの径の掘削撹拌装置を用い、掘削液を注入しながら所定深度まで掘削を行い、根固め液を注入して根固め部を造成、掘削撹拌装置を引き上げながら杭周固定液を注入・撹拌して、地盤内にソイルセメント柱を造成します。
その後、既製コンクリート杭を掘削孔内に自沈または回転圧入により建込み及び沈設を行い、定着させる工法です。
特長
01.〔先端拡大球根を築造しないストレート掘削〕
・掘削径及び根固め部径=杭径+100mm
・支持層から杭先端までは1.0D程度以上の根入れを確保
02.〔杭周固定部の未固結試料採取〕
・圧縮強度のσ28を1.5N/㎟以上と規定
・試験孔にて未固結試料採取を行い、σ3またはσ7からσ28を推定可能
03.〔施工管理の徹底〕
・施工管理装置の使用または写真・ビデオによる管理項目の記録
・基礎施工士または基礎施工士(既製コンクリート杭)有資格者かつCOPITA型プレボーリング杭工法施工技術講習会受講終了者
・施工会社のCOPITAへの登録
04.〔機械式継手での施工が可能〕
・溶接継手と機械式継手(T・P JOINT)での施工が可能
杭周固定部の未固結試料採取
COPITA型プレボーリング杭工法では、あらかじめ試験孔で造成した杭周固定部からソイルセメントの未固結試料を採取し、強度試験を実施してから本杭施工を行う必要があります。
試験孔の施工では、GL-5mの位置で、また本杭の施工では杭頭上方付近で未固結試料の採取を行います。
未固結試料採取方法例
各社の未固結試料採取装置例
材齢3日または7日圧縮強度から28日圧縮強度の推定
材齢28日における圧縮強度は、1.5N/mm2以上ですが、試験後すみやかに本施工を行う場合には、材齢3日又は7日における圧縮強度から28日を推定します。その際の推定方法を示します。
・普通ポルトランドセメント:σ28 = 2.450 σ3、σ28 = 1.593 σ7
・高炉セメントB種 :σ28 = 2.997 σ3、σ28 = 1.816 σ7
・普通ポルトランドセメント:σ3 ≧ 0.7 N/mm2、σ7 ≧ 1.0 N/mm2
・高炉セメントB種 :σ3 ≧ 0.5 N/mm2、σ7 ≧ 0.9 N/mm2
施工手順
COPITA型プレボーリング杭工法の施工手順
①杭心セット②掘削作業③根固め液の注入④杭周固定液の注入⑤杭の建込み及び沈設⑥杭の定着及び保持
適合条件
杭先端の極限支持力度の特性値 qd
地盤種類 | 砂層 | 砂れき層 |
---|---|---|
杭先端の極限支持力度の特性値(kN/m2) | 240N(≦12,000) | 300N(≦15,000) |
ただし、Nは杭先端地盤における標準貫入試験のN値
根固め部築造図